前回に続き立て続けに、合同教育研究全道集会を節目に考えたことです。
宗谷の教育運動のずっと昔の財産に「職場での教育講座運動」というものがあります。
職場の先生方だったり、教職員組合の枠組みの中などで、『うちの学校の子どもたち』のことを語り合うことを教育講座として位置づけ、定期的に「連続教育講座」としてやっていこうというものです。
例えば、春に家庭訪問とか、秋に器楽の指導など時季に応じたテーマを設けて身近な先生方どうしで学びあっていたといいます。
時を経て、こうした営みの難しさが出てきています。
正直、日常的に学ぶということはなかなか進みません。
インターネットの時代になったということも関係しているのかもしれません。
もしかしたら、この時代の考え方が、昔とは違うのかもしれません。
一方で、合同教研のように「1年に一度しかないけれど、集って学べる」という場は今も続いているわけです。
宗谷では、春の「学び愛フェスタ」が20年以上の歴史を持ちます。
今年は秋に『教研集会』にも初めて取り組んでみました。
全道規模では、11月のはじめに、この「合同教研」が。
全国になると、8月中旬に「教育のつどい」が行われています。
「合同教研」や「教育のつどい」、あるいは「学び愛フェスタ」もそうかもしれませんが、こうした大規模な教育研究集会には、言うなれば〝非日常性〟があるのではないでしょうか。
いつも会えない遠くでがんばっている知り合いの先生と話せる とか
名だたる実践家の先生の実践報告を聞くことができる とか
同世代で、同じように教育を考えている仲間と出逢える など、
ココだからこそ味わえる教育の醍醐味みたいなものがあるような気がします。
今年の合同教研では、学習指導要領が変わろうとしている今、
私たちが大切にしてきた教育条理や運動の考え方、実践の財産をどう生かしていければいいのか、
指導要領などの施策の上で教育実践を進めていくためにはどうすればよいのか、
「子どもたちのために」という想いで一致できる仲間とともにどう教育運動を進めるのか、というような
切実かつ今日的な課題を語ることができる場面が多かったように思います。
それぞれの地域や学校の取り組みとして、ここで学び考えたことを実践していきながら、
年に一度の教育のお祭り…的なこの節目から、様々な教育運動が広がっていくことを願います。