12月23日から24日にかけて東京で行われた「民主教育研究所」主催の全国教育研究交流集会に、宗谷からないとうが参加しました。

 

 

 

「民主教育研究所」は、雑誌「人間と教育」を季刊で発行していたり、全国的に民主教育が進むようリーダーシップを発揮している組織といえるでしょう。宗谷では教職員組合運動として、教育研究運動を位置付けていますが、もっと広く多様な連帯ができるような工夫をしながら教育研究を進めている集まりです。

 

北海道では、「北海道子どもセンター」が今後、こうした機能を合わせ持つことが先日の総会で語られていましたが、全国の都府県にはそれぞれの地元に根差した民主教育のセンターがあることが多いです。

 

 

 

その全国集会として、学習指導要領改正や道徳の教科化など、今年気になるトピックが扱われるということで、宗谷から参加させていただきました。

 

 

 

主な参加者が、各都府県の民主教育のセンターを運営したり、そこで研究活動をされている方が多いため、全教が主催する各種の学習交流集会よりは平均年齢が若干高めだというのは特長として挙げられると思います。

 

 

 

道徳の分科会の中で、グループワークがありました。そこでの出来事です。

 

ないとうとともに、「どうしたら道徳性の教育を柱に据えて広く連携する運動になるか」というようなことを話すことになりました。そこに集ってくださったのは、年配の先生方3名です。

 

 

 

自己紹介を兼ねて、所属や課題意識を話します。すると3人とも異口同音に…

 

「若いときは、宗谷の教育合意運動に学ばせてもらった」

 

と言うのです。

 

 

 

さらに、昨今の道徳の教科化について具体的な運動の話になると…

 

「目の前の子どもたちの実態を語る『こども議論』を大切にしていきたい」とか

 

「学校としてそこから重点となる実践を定めていって」

 

「もちろん、そこには保護者の願いがあるし『一緒に考えましょう』ってわかりあいたい」

 

というような宗谷で、『教育課程づくり』を語るときによく話すことが自然と語られるのです。

 

 

 

分科会の最後には、「宗谷の先生と『教育課程づくり』について語れるとは思わなかった。うれしいよ、ありがとう」と言ってくださって、こちらが恐縮してしまいます。

 

そして改めて感じます。

 

私たちが、宗谷の先輩の先生方と一緒に仕事をする中でまるで空気のように、自然と味合わせてもらっている教育実践というのは、こうして全国の先生方とも切磋琢磨し合える価値あるものだということです。

 

 

 

10年に一度の教育課程づくりという大きな対話運動。

 

それは狭い意味では「これからのうちの学校の教育をどうしていくのか」ということである一方で、もっともっと広く考えると「宗谷の教育運動を体感的・体験的に10年後・20年後につなげる」という大運動なんだと気づかされます。

 

だからこそ、この10年に一度の節目に、教職員組合として何ができるかをじっくり考えていきたいと思いました。