宗谷教職員組合では、2019年になって「これから先の未来に宗谷の教育運動をつなげていくこと」を意識した議論を進めています。
具体的には、専従書記長がいることの意義、これまで大切にしてきた組合運動のあり方を今日的な課題に照らし合わせていく…ということです。
2月に行われた全教の定期大会で、2015~2017年の3年間に実施した「組織拡大・強化の3か年計画」の続編として、2019~2021年を「新・3か年」として組合づくりを進めることが提起されました。
このとき提案の際には、新たな仲間を迎える時に機械的な取り組みを進めることへの警鐘として、「私たちが増やしているのは『数』じゃない『仲間』だ」という印象的な言葉が大会の討論で語られていました。
宗谷と東京、距離にしてものすごく離れている場所で、2019年の冬にはこんな議論がありました。
2月の宗谷の定期大会、そして3月の道教組定期大会では、この言葉に応える形で「私たちは、教職員組合に集う『仲間』を増やしていく」ということを掲げます。
この「仲間」には〝ふたつの意味〟を込めました。
ひとつは、すでに組合に入ってくれている「仲間」のみなさんです。そんなみなさんと組合づくりについて語る輪を広げたり、〝一緒に組合を創る仲間になっていこう〟という願いを込めました。
もうひとつは、まだ組合に入っていない職場のみなさんです。まだ見ぬ「仲間」のあなた…という感じです。組合について知ってもらうこと、一緒にできるところは何かを共に考え合うことなどを通して、まだ見ぬ「仲間」に出逢っていくという意味です。
こんな動きを宗谷、そして全道で作って半年が経ちました。
先日、東京で「職場活動の活性化、組織拡大・強化をめざす全国交流集会」がありました。
「北海道での取り組みを聞いて、『いいな』と思って、自分たち流にアレンジしてやってみました」という岐阜の組合の先生が報告をしてくれていました。
「運動はこうしてつながっていくんだな」と思います。
組合はカリスマみたいなすごい人がいて、その人のパワーで引っ張っていく…昔の組合のイメージのひとつにそんなのもあったかもしれません。
でも今はそんな時代じゃないんだと気づかされました。意義や意味を丁寧に込めた言葉と、それを意識してみんなで考えた取り組みが、大きな一歩を生み出していく…そんな印象を、この集会から受けました。
言葉と、取り組みと、それを魅せる工夫を大事にしていきたいと考えさせられます。