6月学校再開が見え始めた北海道ですが、全国では連休明け以降に学校再開をしている都道府県や市町村が多くあります。こうした中で、全国の教職員組合などが「学校づくり」に関する提言を発表しています。
まずは、大阪教育文化センターが4月末に発表したものをご紹介します。「【提言】学校再開に向けた、いまだかつてないとりくみを」という提言では、学校再開を待ちわびている子どもたちを「よく来たね」とまるごと受け止める視点を持ち合うことや、行事を機会的に削減するのではなく教育課程を見直すことで子どもの負担を軽減することを提唱しています。また、すべてではありませんが各教科の指導計画の見直し案も示しています。
京都教職員組合は5月上旬に、討議資料「学校の再開は『いまの子どもの姿』から」をFacebookで公開しました。子どもたちの「ありのまま」を受け止めるということ、そしてウイルス対策を徹底することと教育課程の精選について紙幅を割いて論点をわかりやすく整理しています。
そして我らが道教組。5月16日にオンライン学習会「学校再開後の学校づくりを考えよう」をzoomを使って開催したまとめとして、提言「子どもたちが生き生きと学べるコロナ収束後の学校づくりを…」をFacebookで発表。高学年の子が「学校ってなんだ。」と休校中に書いた詩や、4月の休校前日の帰り際に「せんせー、私は学校に来たくてしょうがないんだよぉ」と訴えた子どものことばなど、子どもの「いま」の姿を紹介し、本格的な学校再開を前にみんなで知恵を寄せる学校づくりの必要性をまとめています。
また、5月21日には全教が「コロナ感染拡大から子どもを守り、豊かな成長・発達を保障するための全教の提言」をホームページで発表し、多角的な視点でいま考えるべき論点をまとめています。
こんなふうにして、私たちには「これ、どうしたらいい?」と思った時に、知恵を寄せる仲間は宗谷だけじゃなく、全道・全国にたくさんいます。広く手を取り、学校再開に向けて目の前の子どもたちのために力合わせを進めましょう!