新年度、おそらく今日あたりはどこの職場でもオールスタッフが揃って職員会議が行われているのではないかと思います。
初めて学校で働く先生もいれば、
「初めて担任するんです」とか「この学年は初めて」という先生もいれば、
校内人事で「ここは大事」と言われた仕事を引き受けた先生もいるのではないかと思います。
ひとりひとりの新年度が、ピリッとした緊張感の中でスタートします。
宗谷教組が掲げている「民主的学校づくり」という考え方には、職場づくりをどう進めるかということも含んでいます。
何かと忙しい新年度スタートのこの時期に、一人ひとりが抱える仕事量や環境は違えど、力合わせするというのも、職場づくりにおいては欠かせないことです。
この「力合わせ」。
宗谷で昔から意図的に使われてきた言葉のひとつです。
「協力」という言葉が近いのかもしれませんが、大きく違う部分があるのだと思います。
「協力」という言葉は「協力する」「協力してもらう」というように、「協力してあげる」「協力してもらった」というような関係になってしまうことが、あるものです。
「力合わせ」はそうではなくて、お互いに「力を出し合う」。その力に、世代の近いとか経験の違いとかはあるのかもしれないけれど、とにかく「出し合う」。そうして、困難を乗り越えることを宗谷の先生方は昔から「力合わせ」といってきたように感じます。
宗谷の教育という独特の文化の中で、また、厳しい自然環境の中で、先人たちが育んできた「民主的学校づくり」という考え方に学びながら、今日的な教育課題を受け止める教育実践を紡ぎ合いたいと思います。
新年度に胸を躍らせ元気に登校してくる子どもたちの姿を思い浮かべながら準備をする日々を、こちらもわくわくしながら過ごしたいですね。