宗谷教組では、6月4日に「組合づくり勉強会」を行いました。テーマは「教組運動の歴史を学び、未来への希望を語ろう」。管内各地から20名ほどの先生が参加する中、組合づくりのより良い形を考え合う貴重な時間となりました。講師として、現役時代に組合活動でご活躍された柳 憲一さんと加藤良平さんを迎え、参加された先生方のエピソードとともに、組合づくりを考えました。
みんなが思う願いは「いい先生になりたい」
学校で働く先生方にとって、主義・主張に関わらず共通する願いは「いい先生になりたい」ということではないか…という言葉から学習会がスタート。「管制研とか学校の研究ではなかなか聞けないようなことだって聞けるのが、組合の活動であるはず」ということで、組合だからできる教研活動をはじめとするさまざまな活動ができるという視点を学びます。
組合は「光を当てる」役割
学習の全体に流れていた考え方に「組合活動には、光を当てる役目がある」ということがありました。頑張っている先生に光を当てることはもちろん、組合がなければ気づかないような保護者の願い、教師の要求にも気づいて運動にしていくことについても語られました。宗谷の教育運動の根底にある署名運動の意義について、「保護者の願いを聞くことなしには進まない」という視点も語られました。
制度を変えるということは難しいかもしれないけれど…
組合づくりと共に語られるのが、「学校の忙しさ」などの先生方の苦悩があります。学習会の中では、「自分がよりよく生きるため」の方法や知恵を出し合うこと、また、そのために先生方の声をもとにした運動づくりを進めることについても語られました。どうしても、最近の情勢からすると、「制度が変わらないとダメなんじゃないか」と考えてしまいがちですが、「『知恵』や『工夫』で解決できることもある」という視点は、改めて考えるきっかけにもなりました。
分会から運動が動き出す
参加者のみなさんにもお話をしていただきました。「私と組合」というお話が多く、今後の運動づくりにも関わる視点がたくさんありました。組合運動の苦しさに関する発言もありました。一方である分会長さんは「自分にまわってきた役割だと思ってできることをやりたい」と話してくれました。
【参加者の感想より】
◆組合として何ができるか、何を生み出していくかが見通しをもって取り組んでいくことが必要だと思う。あとは、子どもたちに対して接していく教師の我々が生活を安定させていくことが大切だと思いました。そのためにも分会員で力を合わせて職場の環境や雰囲気をいいものにしていきたいと思います。
◆支部の困り感、分会の困り感を解決する示唆をお示し頂いたことに感謝します。明日からの組合活動をしかける、束ねる側の立場になった者として、また頑張ってみようと思えるお話でした。
◆分会会議の充実が活動の基本なので、その内容をどうやって充実させていくか。安心して分会員の思いを出し合える分会の雰囲気づくりを意識してやっていきたい。
一人ひとりの願いや思いを汲み取る活動こそ、分会が主役となって活動を興すことにつながるということを学びました。今後も様々な場でこうした学びを組織していきたいです。