組合の運動にはいろいろあります。
「へき地級地を守る取り組み」のように、いきなり勃発する緊急性の高い課題もあれば、「自分の街の教育をよりよくしたい」というような、各支部がそれぞれに奮闘する課題もあります。
今年は、じっくりと自分の学校・職場や市町村の課題に向き合い、各支部が主体的に取り組みを進めています。
ある支部では「先生方の多忙感を解消したい」と考えます。
それも、組合としてどこかに要求として突きつけるのではなく、教育条理に照らして、教育関係者との協同の視点を大切に取り組むことができるよう、支部で検討をしている…と。
『支部で相談し始めたところ、予想以上に長い取り組みになるかも』と言いつつも、奮闘している様子が伝わってきます。
また、いくつかの支部では、教育講座運動に取り組もうというところもあります。
宗谷の長い歴史の中では、分会や職場ごとに教育実践を語る…という「教育講座運動」というものがありました。
時を経て、なかなかこうした文化は残っていないのですが、「長い目で取り組んでいくために支部で考えている」という声をいくつか聞くようになりました。
一方で、先生方が「学びたい」と思うためにはどんな手立てや提起が必要か、長続きする仕組みとはどういうものかと懸命に考えている支部もあります。
2020年の学習指導要領改訂に向けて、私たちがめざす「教育」とはどういうことか、自分たちの学校の、学校づくりはどうあるべきかを考える日々が始まっています。
まずは、1年半後にやってくる道徳の教科化に向かって、今行っている学校づくりを土台に道徳の指導計画を作ることです。
こうして、立ち止まって現状や今後必要なコトなどを考え合うことができるのも、教職員組合の役割のひとつです。
「やっぱり組合は大事だね」と思える活動が宗谷管内のあちらこちらで興っています。こうした息吹を大切に育てていきたいです。