新年度がスタートして1週間ほどが経ちました。
何かと会議が多かったり、年間を通す提案も目立つ時期です。
そんな中で、次のような話をいくつか耳にしました。
校長先生から春の職員会議でこれまでなかった取り組みとして「中休みに全校で運動をする時間を取りたい」という提案があった。
唐突のことだったので、先生方の中には「それはどうなんだろう」と思っても、会議ではなかなか議論が広まらず、なんとなくまずはやってみることになった。
でも、先生方の中には「子どもたちの時間的な余裕の観点で心配」という声や、「全校一斉というのはどうなんだろう」という声があることがあとから炉辺談話でわかったのです。
あくまでたとえ話です。
でも、こういうコトって増えているような印象を受けます。
大事なのは、「一番、確かめ合いたいコトの本質は何かということ」。
その上で、学校として職員会議の前に、例えば「校務運営委員会」などで率直に意見交換しておける土壌はあるのか、さらに組合でいえば「子どもたちの実態をもとに一致できることは何か」ということを普段から話していることがあるでしょう。
このたとえ話なら「大事にしたいことは体力をつけること。だとすれば、おのおのが体育の授業を工夫し合おうじゃないか。それは研修部でも校内研修に位置付けるし、指導部でも体育館の遊び方の環境整備を進めるよ」という解決策もあるはずです。
提案に対して単に「それはダメだ」というのでは抵抗勢力でしかありません。
提案の本質を受けて、方向性をどうするか考え合えるというのが、学校づくりをより良くするうえで大事なことであってほしいと思います。
「今起こっている課題に対して、みんなで『どうしようか』と方向性を考えることができる」ということは、教職員組合の一員としてみんなで大事にしていきたい。そのための力合わせを進めたいことのひとつなのではないかと思います。