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今年の教員採用試験学習会は、ただ問題を解きまくるのではなく、教育実践レポートをもとに実践をした先生がねらっていたことを考えたり、子どもたちと接する際の視点や観点を磨いていくコーナーを行っています。
今年が初めて…ということで、教育雑誌をパラパラしながらみんなで考え合えるレポートを探しています。
これまでには・・・
「子どもの行為の理由を問うことと『指導』」(雑誌「教育」2015.12)
「国語『ぼくのお姉さん』の授業」(雑誌「生活教育」2015.7)
「他を理解するということ」「仲間でいられるクラスを目指して」(道生研紀要No19/2015.1)
・・・をもとに学び合っています。
【小学校の先生の感想から】
小学生の頃から、大人数で話し合うのが苦手でした。実践レポートを読む時間になると「あー、やだなー」と思ってしまったりします。ですが、いざ話し合ってみると「ちょっと楽しい!」と思ったり(笑)
とコメントペーパーに思いを率直に書いてくれる方も増えてきました。
昨日の学習会で扱った道生研紀要にあった中学校の実践は、中学校教師を志望する先生にとって考えるものがたくさんあったようです。
【中学校の先生の感想から】
大先輩の考え方、やり方を見て感じた事は、とにかく話し合い、とにかくぶつかり、認め合いを生ませることでした。自分で考えること、ひとりを作らないクラスがいいなと思っています。
教員採用試験の学習を通して、教師として得るものがあったらいいなと思い始めたコーナーです。
若い先生方とたくさんの教育実践を通して学び合っていきたいです。
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宗谷の学校業界には、宗谷でしか使わない言葉がいくつかあります。
「力合わせ」とか「理解と納得」とか「区別と関連」とか。
宗谷の教育関係者が、長い歴史の中で知恵を寄せてきたことが伝わってくる言葉たちです。
この春「学校職員人事評価制度」が導入され、「民主的学校づくり」を今一度考え自分たちのものとして実践していきたいと思うのです。
「民主的学校づくり」って、ものすごく簡単に言えば「先生方みんなの力を出し合って、うちの学校の子どもたちのことを見ていこう。授業づくりから学校づくりまで、創造的な議論を保障し合おうよ」ということなんだと思います。
こうやって書いてみると、当たり前のことを言っているようにも見えます。
しかし、現実には管理と統制、上意下達の施策があったり、職場づくりの課題を抱えてしまうという場合もあるでしょう。だからこそ、「『民主的学校づくり』って大事だよね」と確かめ合うのが、宗谷の春の学校づくりの“風物詩”になっています。
いま、そのうえで「『民主的学校づくり』の考え方に立って、こんな工夫をしてみた」と実践をまとめることだったり、「学校を取り巻く様々なみなさんと、学校のコトを語ってみたら、やっぱり『民主的学校づくり』って大事だし実践していこう」と確かめ合うようなことが必要なのではないでしょうか。
宗谷の教育という、歴史の長い営みに学び、今日的課題と向き合って私たちはどのような教育実践をしていくのかを考え合いましょう。
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学校の先生の仕事って、「職人技」みたいな部分がけっこうあるなぁと思いませんか?
板書とか学級通信とか、“人から形として見えるモノ”はどうでしょう。
見栄えはどうかということはもちろん、「何を大事にしているか」という考え方についても、その人なりの深い思考とか、しかもそれは聞かないとわからないこともあったりすることもしばしばです。
「聞かないとわからないこと」って、毎日の学校での仕事(生活)を過ごしていると、案外見過ごしがちなのかもしれません。
ふと、「これって、どういうコトを考えてやってるんですか?」って聞くことができる機会なんかがあれば、「なるほどー」ってなったりします。
今日の支部代表者会議は、まさに「案外見過ごしがちな大事なコト」を深め合う会議となりました。
「宗谷の教育」といわれる教育文化、とりわけ、新年度スタートの取り組みで「大切だ!」と掲げている「民主的学校づくり」というものが、いったいどういうことなのか、私たちの日常の仕事(授業など子どもとの関わりや、学校づくり)とどう関連があるのか。こうしたことを考え合うことを確かめ合いました。
今は、“まるで空気のよう”で当たり前にある文化…だとしても、継承して発展させていかないと、いつかはなくなっていく。そうした意識をもって組合づくりを進めることが大切なんだと考えさせられた支部代表者会議でした。ここから生まれる運動が楽しみです。
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新年度、おそらく今日あたりはどこの職場でもオールスタッフが揃って職員会議が行われているのではないかと思います。
初めて学校で働く先生もいれば、
「初めて担任するんです」とか「この学年は初めて」という先生もいれば、
校内人事で「ここは大事」と言われた仕事を引き受けた先生もいるのではないかと思います。
ひとりひとりの新年度が、ピリッとした緊張感の中でスタートします。
宗谷教組が掲げている「民主的学校づくり」という考え方には、職場づくりをどう進めるかということも含んでいます。
何かと忙しい新年度スタートのこの時期に、一人ひとりが抱える仕事量や環境は違えど、力合わせするというのも、職場づくりにおいては欠かせないことです。
この「力合わせ」。
宗谷で昔から意図的に使われてきた言葉のひとつです。
「協力」という言葉が近いのかもしれませんが、大きく違う部分があるのだと思います。
「協力」という言葉は「協力する」「協力してもらう」というように、「協力してあげる」「協力してもらった」というような関係になってしまうことが、あるものです。
「力合わせ」はそうではなくて、お互いに「力を出し合う」。その力に、世代の近いとか経験の違いとかはあるのかもしれないけれど、とにかく「出し合う」。そうして、困難を乗り越えることを宗谷の先生方は昔から「力合わせ」といってきたように感じます。
宗谷の教育という独特の文化の中で、また、厳しい自然環境の中で、先人たちが育んできた「民主的学校づくり」という考え方に学びながら、今日的な教育課題を受け止める教育実践を紡ぎ合いたいと思います。
新年度に胸を躍らせ元気に登校してくる子どもたちの姿を思い浮かべながら準備をする日々を、こちらもわくわくしながら過ごしたいですね。
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私たちは、様々な“つながり”の中で日々の生活をしています。
同時に、社会人として、学校の先生として「責務」を大切にしながら、毎日を過ごしているのではないでしょうか。
そして、もう一歩高まり合いたいと願い「教職員組合」にも加入している方が多くいてくださっています。
自分たちで、
「こんな活動があったらいいよね」
「“つながり”をみんなで創っていきたいんだ」
「これっておかしい!だからみんなで考えたい」
…って考えれるから、組合活動は良さがあったり、愉しみがあるのだと思います。
いま、稚内支部では「自分たちの組合活動のこれまでを振り返り、未来に向かっての展望を持つ」という、非常に意義ある取り組みをしています。
明日の「稚内支部年次大会」に向けて、分会討議に取り組んでいるところです。
分会討議に寄せられた声には…
「昔の組合は元気があった。そこからたくさん学んだものだ」
「組織が小さくなってきているんだから、昔のままは続けられない」
…というものがあります。
組合員のみなさんの『要求』として、活動の整理が必要なら、1年間くらいかけてやっていきたいと思います。
しかし、一方では「組合づくり」の基本は、『分会・支部活動』だということ、子どもたちのためには「子どもたちの学び」について考える取り組み、とりわけ教育研究運動をみんなで大切にしていくことなど、『今の時代だからこそ』の運動をみんなで創っていく確かめ合いがものすごく大切なんじゃないかと感じます。
昨年、「組合づくり」についてこんな言葉をいただきました。
教職員組合だったら、「それぞれの学校という組織を離れて、もう一つ違う場所で人とつながれる場所なんですよ、ここは」…ということだと思うんだよね。ここで権利を主張しましょうというのもあるけど、今の時代は「人とつながれる場所ですよ」って考えると、組合というものも非常に納得できるものになるんじゃないだろうか。
「人とつながれる場所」が、学校以外にもあるんだ。そこはみんなで創っていく場所…なんだよって、みんなで語り合って広めていくことが、組合づくりを愉しむ秘訣なんだと思ってます。
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